ひょうご労働安全衛生センターが支援をしてきたトリクロロエチレンが原因として腸の病気を患った方の労災申請に対し、厚生労働省は認定の決定をしました。
トリクロロエチレンを使用し、銅パイプの洗浄作業に従事した労働者が発症した、腸管嚢腫様気腫症という非常に珍しい病気が労災と認定されたものです。
トリクロロエチレンによる腸管嚢腫様気腫症の発症は、熊谷教授によると論文等で47例報告されているそうですが、過去認定されたのは1例だけ。今回が2例目の認定となります。
胆管がんが社会問題化するなかで、監督行政も企業への立ち入りを行い、使用者も厳重な使用と管理が求められていました。その傍らで、非常に不適切な有機溶剤の使用が行われていたことになります。
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