広島労働安全衛生センターが支援していた元海上自衛隊職員の男性のアスベスト被害が公務災害認定されました。
同種の事案についてはまだまだ救済が円滑に進んでいるとは言えません。改善が図られるようこれからも要請等をしつつ、注視していきます。
防衛省-石綿関連疾病に係る手続状況.pdfアスベスト暴露業務で肺がんなど発症 海自が公務災害と認定 広島
2014.8.13 02:17
海上自衛隊の艦船に所属していた呉市の山本幸夫さん(77)が、長年アスベストの暴露業務で肺がんなどを発症したとして公務災害の認 定を求め、呉地方総監が肺がんや放射性肺臓炎、ステロイド性糖尿病を公務災害として認定していたことが12日分かった。山本さんの代理人 弁護士が会見した。
代理人によると、山本さんは昭和30年7月、海上自衛隊に入隊。平成元年に定年退職するまで、昭和30年10月~昭和44年2月、自 衛艦「あけぼの」や「ゆうぐれ」などで機関科に所属。ボイラー室に詰めて整備作業や応急修理でアスベストを扱っていたが、当時はマスクな どの使用はなく、指導もなかったという。
平成11年8月に原発性肺がんと診断され、その後、放射性肺臓炎やステロイド性糖尿病なども発症。平成18年5月に公務災害の申請を したが、防衛省から連絡はなかったという。23年秋に労災などを扱う非営利団体「広島労働安全衛生センター」(広島市南区)や弁護士に相 談し、平成24年6月にアスベスト公務災害に関する公文書開示請求などを行って今年7月28日、ようやく認定があった。
山本さんは「随分、無回答のままで、回答を得るまで長かった。横須賀など全国にいる仲間は一刻も早く申請してほしい」と述べた。
防衛省によると、海上自衛隊のアスベストによる公務災害申請はこれまで51件あり、山本さんを含め全国14件で認定したという。すべ てボイラー周辺や各種配管の断熱材としてアスベストに暴露されていた場所だった。
出典:http://sankei.jp.msn.com/region/news/140813/hrs14081302170003-n1.htm