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2014/08/21

京都・ガラス教室石綿問題 参加者へ虚偽の報告!

Tweet ThisSend to Facebook | by:joshrc
本日、京都新聞が本件の追跡報道を発表しています。その中では、教室の参加者に石綿が含有していた布が使用されていたことを伏せたまま、別の理由を捏造して中止の連絡をしていたことがわかりました。
石綿布は特別管理廃棄物(飛散性アスベスト)に該当しますので、自前の処分場があっても勝手には捨てることはできません。
本件はおそらく一般廃棄物だと思いますが、一廃・産廃いずれでも特別管理廃棄物でない通常一廃・産廃として処分したなら、少なくとも委託基準違反で1000万円の罰金+5年以下の懲役はかかります。これは個人に対してです。

疑いが指摘されてから隠ぺいのために捨てたのですから、不法投棄として認定される可能性があります。その場合は、3億円の罰金が法人に。1000万円+5年の懲役が個人にかかる可能性があります。

耐熱布に石綿、安全管理に甘い認識 京都・大山崎


石綿が含まれていたとされる耐熱布と同種の布。組合は成分分析を業者に依頼している
石綿が含まれていたとされる耐熱布と同種の布。
組合は成分分析を業者に依頼している


 乙訓環境衛生組合(京都府大山崎町)のガラス作り教室で使った耐熱布に、発がん性のあるアスベスト(石綿)が含まれていた可能性がある問題では、組合内の情報共有ができていなかったり、利用者に教室の中止を伝える際に虚偽の説明をしたりと、対応のまずさが目立った。組合は「安全管理に対しての認識が甘かった」としている。

 教室は1998年に始まり、これまでに約2千人が利用している。現在、教室の運営は兵庫県加古川市のガラス工芸関連業者に委託し、安全管理などのすべてを任せていた。

 組合によると、今年6月に教室の講師の1人から「耐熱布に石綿が含まれているのでは」と指摘があった。布はガラス工房内にある作業台やガラス作品を冷やす装置の4カ所に計5枚を使用していたという。

 担当者は実際に石綿が含まれているのか確認することなく、すぐに撤去して廃棄した。現場だけの判断で、組合の上層部は知らされていなかった。

 河野一武事務局長は「懸念がある以上は分析をするべきだった。撤去だけでは安全管理は徹底できない」と話す。

 講師が独自に分析を外部機関へ依頼して含有が分かった段階でも、情報共有がされておらず、対応が後手に回った。

 8月8日の夜間、石綿が含まれていたようだとする内容のメールが、教室を運営する業者から組合に送られていた。担当者は翌日に気がついたものの、上司へ報告をしなかった。担当者は「(仕事などがあり)後回しになってしまった」と振り返る。

 結果的に事務局長ら幹部が問題を把握したのは、分析した外部機関から連絡があった13日にずれ込んだ。

 16、17日のガラス作り教室開催中止については、参加予定者に「溶解炉に不具合が生じたため」と、事実ではない理由を伝えていた。

 組合によると、耐熱布に石綿が含まれていた可能性を把握した後、職員が教室に参加予定だった9人に電話で開催中止を伝えた。その際、ガラス瓶を溶かすために使用する溶解炉に不具合が生じ緊急停止した、と説明した。石綿には触れなかったという。

 河野事務局長は「組合としては調査をしていない段階で、参加者の不安をあおりたくなかった。溶解炉の停止が理由として最も分かりやすいと考えた」としている。

 組合は、耐熱布の分析や飛散状況の調査を急いでいる。分析は来週末に結果が出る予定で、石綿の含有が確認されれば利用者への対応に取り組む方針だ。

【 2014年08月21日 10時00分 】

出典:http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140821000035

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